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■夏の日の夢物語。

20:35 新大阪発の寝台列車を待ってる。
蒸し暑い夏真っ盛りのホーム。
夜なのに、通勤の人がまだ多い時間なのか
駅はにぎわっていた。

「これに乗って帰ると、今年の夏も終わっちゃうな」
そんな風にボーっと思いながら。

その日はあの人の会社が終わってから
私の寝台までの時間が2時間半くらい。
それまでの間、食事やお茶をして楽しい時間を
過ごして・・・。

ホームでも目はあの人の姿をずっと無意識に追いかけていた。
「たばこ吸ってくるね」
そういってそばから離れるほんの数分でさえ寂しくて。

アナウンスが電車が来ることを告げている。

忘れ物がないか荷物を今一度確認して。
最後のキス・・・。
汗でしょっぱくて。


ホームのお別れが悲しくて。
ドアが閉まった瞬間に涙が溢れてきた。
一瞬にして楽しかった夏の日がよみがえっては消えた。
手を振って、あの人の姿が見えなくなってから
涙を流しながら自分の寝台の個室へと向かった。

新大阪をでると次は大阪。
それまでずっとメールをしていた。
ほんの10数分後、大阪の駅に止まった。

すると急に電話がなった。出るとあの人から。
「カーテン開けてごらん!」
「なんで?」と思ってカーテンを開けたら、
大阪のホームで携帯を握り締めてる彼がいて。
汗をかいて、必死に私を探している。
カーテンを開けると私に気づいてそばに近づいてきた。

「どう?乗り心地は?」
「泣かないの」

そんなこといわれても感激で泣けちゃうよ。
5分間の停車時間の間ずっと硝子越しに手をあわせながら
電話して。

私の寝台の出たあとに、
通勤電車で追いかけてきてくれてのだった。

ドラマのワンシーンみたいで、嬉しくて切なくて。
なんで私が喜ぶようなこと、
さりげなくやってくれちゃうんだろう。

出発のベルが鳴る。
いよいよ本当にお別れ。
不思議と悲しみより感激で心ははずんだ。

いつくるかわからない再会のことが頭をよぎりながら。

ホームからゆっくりと電車は動き始める。
ゆっくり、ゆっくり・・・。

小さな団扇でバイバイとも扇いでるともどちらとも
とれるしぐさで見送ってくれてた。

またメールが入る。

何度かやり取りをしてるうちに
「おやすみなさい」のメール。

安心していつの間にか眠りについていた。





目が覚める。
あー、夢?
そんなドラマティックなことが起きたらいいのに。
そんな願望が見させた幻なのかな?

大人になっても、
いくつになっても
素敵な恋にあこがれます





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■管理人のみ・・・さま [yoshino]

一番乗り、ありがとうです。
こんな時間まで起きちゃいました><
今からでも夢が見られるといいけど・・・。
おやすみなさいi-196
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yoshino・よしの

Author:yoshino・よしの
yoshinoです。
今までの想い出がいっぱいです。
ありがとうの気持ちをこめて・・・。

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