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■「今を大切に生きる」

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今日は近くの学校で講演会があったので行って来ました。
私世代ではちょっとご存じない方も多いかとも思いますが、
白井のり子さんという方の講演でした。

過去記事にちょっと触れたことがありますが、ご本人を見るのは初めて。
映画も観たことがないのですが、話は何度か聞くことはありましたので、
どんな方なのか、どんなお話が聴けるのか、楽しみにしてました。

『典子は、今』という映画から25年が経った今、自分にできることは何か、
とご自分の半生を交えて、「生きる」ということの大切さをお話してくださいました。

母親が服用していた睡眠薬の中のサリドマイド剤の副作用で、
生まれながらに両手がなく、右目の視力もないに等しいという
のり子さん。

壇上に登場するなり、足に筆を持ち「和夢」と書きました。
これはその主催の学校の校長先生の好きな言葉ということですと。
足で書いたとは、思えないくらいに綺麗な毛筆でした。

有名な生い立ちの話の中にも、表には出てない悲しい話も。
生きてきた時代背景の中で、障がいがあることのつらさ、
周りの理解のなさ。泣きながら聴いてる方も多くいました。

普通の学校へ通うことの大変さ。
母子家庭でありながら、母親が毎日付き添っての登校。
学校生活をしていくうちに彼女が足で何でも一人でできることを
学校側が理解してくれて、母親の付き添いは免除されたそうです。
しかしながら、おトイレだけは一人ではできない。
だれにも手伝ってもらうわけにもいかず、母親が毎日仕事の合間、
昼休みに必ず来てくれたそうです。
しかも小・中・高の12年間、一日も欠かさずに。
その時間まで我慢しなければいけない彼女も大変ですが、
毎日学校へ来てくれる母親にどれだけ感謝したかと。

なぜ、そんなに大変な思いをしながらも明るく前向きに考え、
生きていけるのか。話してる表情は明るく、真っ直ぐ前を向き、
凛とされてました。

「いつも思いやりの気持ちを忘れないこと」

とても、考えさせられることがたくさん。
全国、沖縄県以外で講演をされたことがあるそうです。
お近くで講演会があって、お話を聴く機会があればぜひにと思います。

最後に質疑応答がありました。
色々と何でも聞いてくださいと。
こんなことを聞いた方がいました。

「障がいを持って生まれて、お母さんを恨んだり、出て行ってしまった
お父さんを恨んだりしたことはないのですか?」

彼女は、はっきりと

「誰に対しても、恨みを持ったことはありません」

そう言いました。
私だったら言えない言葉だって思いました。
その製薬会社が睡眠薬に「妊婦にも安心」と書いていなければ・・・。
薬害だと訴えたい気持ちや、なんで自分はこんな身体なんだって
ずっと苦しんで、だれかのせいにしたいに決まってる。
それを彼女はまったく思わないという。
頭が下がります。

中学生の子が
「僕のうちは学校の前でやきそば屋さんをしてます。とってもおいしいので来て下さい」
と言うと、会場は爆笑!
「そんなにおいしいなら行きます!」と答えて。
そうしたら、帰りに本当に事務所の方が買いに行ってました(笑)
子供は冗談半分だったかもしれない。
でもきちんと約束を守ってくれる。
そんなさりげないところに、素敵な生き方のコツも感じられずには
いられませんでした。

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講演後、会場で本の販売&サイン会がありました。
サインをしてくれるのは、もちろん右足です。
少しお話をして、「握手してくれますか?」と言うと、
快くそのペンをおいて、右足を出してくださいました。
その足は、今までの苦労がぎっしり詰まった暖かい手でした。

今日はとても心に響くお話が聴けて、行ってよかったと思いました。
自分も少しは心の豊かな人間になれたかな?
まだまだ未熟者ですが、これから成長していかないといけないです。

う~ん。相変わらず文章下手で・・・。
伝えたいことを伝えるって難しいですね
長々、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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■コメント

■典子は今 [*あんじゅ*]

小学生の頃、「典子は今」を観に行きました。
はっきりとは覚えていないのですが、ご本人が出演されているのに感動しました。
とてもはつらつと演技をされていました。
足でギターを演奏するシーンとラストの海に飛びこむシーンは印象的で、その部分は今でもはっきりと覚えています。
自分がもし障害者であったら・・・・
あんなにはつらつと生きられないだろうな~と思います。
色んなものを恨んでしまうはず。
うちの近くに養護学校の送迎のバスが止まるんですね。
何人もの障害を持つお子さんを見かけます。
母親の立場から見て、親御さんはどんなに大変だろう・・・と思ってしまいます。
それでも、皆さんにこやかなんですよね。
不平不満ばかり言っている自分が情けなくなります。
のり子さんの学校でのお手洗いの話。
読んでいて涙が出ました。
色んな苦労をして、たくさん大変な思いをしたのり子さんだから、そんなに強く優しい心を持っていられるのでしょうね。
五体満足に産んでもらったこと、何不自由なく毎日暮らせること。
あたり前のことが本当はとてもありがたいことなんですよね。
人生は一度きりです。
何かを恨んだり、羨んだり、そういうマイナスな感情はできるだけ持たずに明るく楽しく人生を全うしたいものです。
なかなか難しいのですけどね・・・・。
長文失礼しました<(_ _)>

■おはようございます [のの]

私もこの人の映画を観ました
衝撃を受けたのを覚えています
強く凛々しく生きていらっしゃる人なのだと思います
そして自分が恥ずかしい気持ちになってしまう
そんな感じです
ご近所をいつも歩き回っている男性がいます
知的障害のある人だと思いますが
毎日ただ歩き回ったり、寝ていたりします
でもたまに農作業をしている人の
お手伝いをする事もあります
私もそうですが、その人がいる事は
ご近所では日常の風景となっているのです
こんな風に何でもなく受け入れる余裕が
今は少ないのかなって思っちゃいます
障害があるなし関係なく
そして個人の違いを受け入れられる
成熟した社会があったら・・・
どんな良いでしょう
白井のり子さんがお元気で頑張っていらっしゃる事
大変嬉しく思います
最近落ち込む事がありましたけど
少し気持ちが落ち着きました
この記事を書いて下さって
本当にありがとうございました♪

■No subject [モモ]

私も学校で「典子は今」を見せてもらいました。
あの典子さんがもう44歳・・・・・・・・・・
我が家にも当時は中度の障害を抱えた弟がいました。
当時はまだ偏見もあり、ふつう小学校への受け入れは
自閉症でも難しかったようです。
母たち、障害者を持つ親たちがひとつひとつ
道を開いてきました。その弟も現在は滅多にないことですが
軽度の自閉になり、しかも勤続20年近くのベテランに
なっていることを思うと感慨深いものがあります。
ただ、よく母が言います。
途中から病気になったおまえは不憫だと思う。
できていたころの自分を知っているから
歯がゆいわけです。
でも朝もあれば夜もあり、元気な日もあれば
そうじゃない日もある・・・・・・・
人間は人それぞれだからいろんな事情も違う。
いいわけを作らない人生はさぞ
潔いでしょうね。
典子さんは素敵ですね。
yoshinoさんだってみんな素敵なんですよ。
気づいてくださいね。

■No subject [ピース]

僕も「典子は今」と言う映画を小学生の頃に観ました。足でなんでも出来る(出来ないこともあるでしょうが)事にびっくりしました。海で泳いでいたシーンを覚えています。
映画を観てて感じた事は、周りの大人たちより典子さん自身の方が希望を持っていて強さを感じました。未来にアタリマエの様に希望をもってらっしゃったイメージがあります。
そんな強さを誰もが持ちえるのに、少し凹んでる僕がいて恥かしい思いと難しいなぁというのと…。
しまりのない文章になりごめんなさい。

■No subject [おやぢ]

yoshinoさん
こんばんは。出張で少しご無沙汰でした。
「典子は今」って、すごく当時ショックを受けた映画でしたね。
私の今の仕事のもいくらか影響を与えていないと言ったら嘘になるくらいです。
自分の可能性を最大限考えること。あきらめない事、考えさせられます。
海(プール?)に入るシーンでしたっけ?。はっきりしないんですが、かなりびっくりしたこと覚えてます。
前向いてがんばらないといけませんね、何事も。

■コメントありがとう♪ [yoshino]

*あんじゅ*さんへ
映画、ご覧になしましたか?
私ももし同じ立場だったら、そんな前向きには生きられないだろうな
って思います。
話を聴きながら、母親の立場としての気持ちっていうのも強くなって
我が子がもしそうなら、自分はどうしただろう?と。
どちらにしても、明るく真っ直ぐ生きるってできそうにないなぁと思いました。すごいですよね。
チャットのお客様にも何人か障がいをお持ちの方がいます。
両手が使えず、マイクも使えず、両足でタイピングされてるんです。
車いすの方もいます。
身体の不自由さはわかったつもりにしかなれない、本当の大変さは
わかってあげることができないのが悔しいですね。
当たり前のことがありがたい。
見失いがちですが、人生一度きり、明るくいきたいものですね。
v-238
ののさんへ
ののさんもご覧になりましたか。
のり子さんはとても素敵な女性でした。
偏見とは言いませんが、やはりもっと暗い雰囲気の話になるのでは、
という気がしていたのですが、とても前向きで凛とされている方でした。
障がいを持って生きるのはとても大変なことと思うのですが、
それをまったく感じさせないパワーを感じました。
すごい女性です。
見習うべきところが多く、反省しきりです。
v-238
モモさんへ
モモさんはご家族という身近なところで障がい者の生活がどれだけ
大変か、目の当たりにされてきたのですね。
時代も大きく関係してますね。以前は本当に受け入れられることは
難しいことのようでしたから。
モモさんのお母様のおっしゃること、よくわかります。
私もやはり今の自分と前の自分と比べてしまい、
悲しみのどん底に落ちることもしばしば・・・。
でも、今を受け入れて前向きにいかないといけないんですよね。
>いいわけを作らない人生はさぞ潔いでしょうね。
本当ですね。
私には一生かかってもできないことです。
私が素敵でしょうか・・・。まだまだそう思えない自分です。
v-238
ピースさんへ
いらっしゃいです。
やはりご覧になりましたか。
ピースさんの言うように、彼女自身は明るく強い方で、
マイナスな考えは一切持ってないんですね。
きっと気持ちの持ちようでだれもが成しえるのかもしれません。
だれもがピースさんと同じ気持ちですよ。
v-238
おやぢさんへ
おかえりなさいです。
さっそく、いらっしゃいですね。
彼女の生き方には、考えさせられるところがたくさん。
自分を見つめ直すきっかけをあたえてくださいました。
本当ですね、前向きに生きたいものです。
v-238
女豹ちゃんへ
拍手コメントありがとう。
女豹ちゃんみたいに若いと、聞いたことないかもしれないですね。
現に私も映画を見たこともなかったし。
でも、とてもすばらしい方でした。
私にはまったく手の届かない人だって思ってしまいました。
情けない自分に気づかされました。
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Author:yoshino・よしの
yoshinoです。
今までの想い出がいっぱいです。
ありがとうの気持ちをこめて・・・。

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